心の病は早めの治療が必要

診察

環境を整えながら支援を受けよう

意欲がわかないという経験は誰もがするものです。いつものような意欲がわかないからといって、必ずしも問題になるわけではありません。健康な人は数日もすれば回復していきます。しかし中には強い不安感や気分の落ち込みがいつまでも続く場合があります。そのような人はうつ病や統合失調症、双極性障害などの心の病を患っている可能性があります。もし2週間以上症状が見られたら専門医による診察を受けましょう。心の病を扱うのは精神科や心療内科ですが、いきなりこれらの医療機関に足を運ぶのはハードルが高いかもしれません。まずはかかりつけの内科医に相談してみるという方法もあります。もし必要なら専門の医療機関に紹介してくれるので安心です。うつ病などの治療は健康保険が適用されるので、週1回から2回通院するとして月額1万円程の費用が必要です。それ程高額には感じられませんが、長期間通うことを考えるとそう安くはありません。できるだけ短期間で完治できるよう早期発見と治療を心がけましょう。そして心の病の治療は薬物療法が中心となりますが、日々変化し続ける症状に合わせて抗うつ剤などの薬の量や回数を加減していかなければなりません。その際、担当医に経過について正確に伝えなければ、効率的に治療を進めることができなくなります。短期間で社会復帰するためにも、何でも気軽に話せる相性の良い医師を選びましょう。

うつ病や双極性障害の人は、意欲がわかないために仕事や家庭生活にも大きな影響を及ぼすことになります。もし家族や身近な人が心の病になったら、治療に専念できる環境を整えてあげましょう。その際、むやみに励ましたり、無理に外出を勧めたりすると症状を悪化させてしまうので注意が必要です。そして症状によっては意欲がわかないだけでなく、気分の浮き沈みが激しくなり周囲の人を驚かせるような言動や振る舞いを見せることがあります。そのような症状があっても、落ち着いた態度で接することが大切です。手に負えない状態なら精神科救急情報センターへ問い合わせれば、適切なアドバイスを受けられます。さらに治療期間が長引けば、経済的不安が増してくるので自立支援医療制度の利用や精神障害者保健福祉手帳の発行も検討しておきましょう。特に手帳が発行されれば、通院で利用する交通機関も支援サービスの対象となるので早めに申請しておくことが必要です。そして精神保健福祉センターでは心の病を抱える患者本人やその家族を対象としたケアを受けることができます。これから治療を受けようと考えている人や今後どうしたら良いか分からない人は利用してみましょう。在籍するスタッフは医師や保健師、精神保健福祉士などの専門家ばかりなので安心して相談できます。